光る生き物たち no20  サクラエビ  村山義彦

発光液を噴射するエビ

発光するエビの代表ともいえるサクラエビには、
ベニトゲサクラエビとかトゲヒゲサクラエビなどの仲間がいます。

それらの発光エビは、どれも体の表面に光をだす発光器をがあって
体を光らせて見せるだけです。

しかし、発光エビの中には、体を光らせるのではなく、
発光する液を体外に噴射する変わった面白いエビもいます。
ミノエビやヒオドシエビの仲間がそうなのです。
(写真はミノエビ)
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これらのエビは比較的深い水深500~700mの暗い海にいて、敵に襲われると、口からピューと青白く発光する液を吹きかけて、敵をおどし、ひるんでいるすきに、そくさくと遠くに逃げるのです。
まるで忍者が煙でドロンと隠れるのと同じです。  
 
ヒオドシエビは、体長8cm位で赤い色をしています。
見るからにコワオモテで、まるで赤い緋縅甲冑をきているようなので、その名がつけられたのでしょう。
駿河湾の沖合い底引き網に魚に混じって入ってきて、時々その姿をみることがあるそうで、掴むと青く光る液を吐くそうです。

ミノエビは、体長10~15cmで、肌色っぽい色をしていて、目の後ろに3本の筋と腹の背面に曲がったトゲをもっているのが特徴です。
そして、房総以南の太平洋岸沿いの500m以上深海の海底にいるのです。

ダイビングではとても見ることが出来ませんが,沖縄の美ら海水族館にはマルゴシミノエビが飼育されていて、指で押さえると、青と水色の中間の青い煙を出し、蛍光灯の光の中でも,はっきり見えるほど強烈に光るさまを見ることが出来るそうです。 

このような、噴射して発光する液は、ルシフェリンとルシフェラーゼを含んでいて、水中で反応して青い光を発光しているのです。

このヒオドシエビの分泌したルシフェラーゼを単離,精製して、蛍光たんぱく質の製法研究に利用し、それがさまざまな医療研究の進展に効果を挙げつつあるということで、これもまた嬉しい話です。
 

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